2013年4月19日金曜日

弱者を思い遣るのは弱者

通勤時に席を確保して座っていたら、途中駅で腰が悪そうな老人が載ってきた。空席を探している目とぶつかったところで手刀を切られ、目顔で合図して席を立つと、老人が席に収まった。

 ほんの数十秒のことだ。しょうがないな、くらいの気持ちだったが、立って周りを見渡すと、座っていた列(七人掛けだかの一般席)が、全員、スマホに目を落とすか寝ているかしているリーマンだったのでなんとなく腹が立った。いやあ、こっちもニンシン六カ月なんですけどね…。スリムボディで(NOT!)分からないにしても、「体が不自由な老人に席を譲る」「女性より先に立とう」とか、多少なりとも思わないのかね…。

 会社でこの話を持ち出すと、「だから! Mマークつけて下さいよ!」という議論にまたなるのだが、百歩譲ってつけていたところで効果があったか疑問だ。ゲームに夢中なオッサンが気づいて配慮するとは思えない。席を譲った老人が、「しまった妊婦だったか」と思う…ほど認知が高まっているのかは分からないが、それはそれで気の毒なだけだ。

 同僚がさらに、「弱者に気づくのも弱者だけですね! どういう社会ですか!」と憤慨してくれる。韓国では、優先席が空いていても一般の人は座らず、空けておく風潮があるらしい。それを聞いたときは、極端だな、と思ったけど、あるいはその方がマシかも。「事情」を抱えてそうにない人が優先席に陣取って携帯に熱中、というのは珍しい光景ではない。もはやあたりまえになってるけど、残念な社会には違いない。

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